第1667回 ウェルニッケ野と聖ヨハネ賛歌

透き通る芋焼酎の気高さを。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

最近とくに気に入っている『星の王子さま』のキツネ君の話ですが、まだまだ大事な教訓を読み取れます。

別れの場面で、キツネ君はおみやげ代わりに、世の中の秘密をいくつか王子に教えます。かんじんなことは目に見えないこと、バラの花を大事に思うのは時間を共有したからであること、バラの花との約束を守らなければいけないこと。その一つひとつを、王子は復唱します。忘れないようにするためです。

新しいことを見たり聞いたりすると、なるほどと感心したり目から鱗が落ちる思いを味わうことがあります。しかしそれだけではすぐに風化し忘れ去ってしまうものです。

復唱して自分の腹に、心に、意識の奥に落とし込まなければ、情報は右から左へすり抜けていくだけでしょう。せめて目から鼻に抜けるように繰り返し唱えるべきです。

(A面へ)

<今日の一唱>
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ『星の王子さま』

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