第1576回 カリ・ユガと凍土境界
キンキンを味はふ夏の麦芽汁。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
始まりがあれば終りがあり、終りがあるから始まりがある。とは当然のことですが、この当然のことがしばしば忘れられるものです。
始まったら抛りっぱなしで終りを考えない。いつ終らせればよいかを考えずに始める。どこに向かうのかも決めずに走り出す。
終ったものはそのまま葬り去る。続けるべきものを勝手に終わらせる。終ったことに気づかずに動いているつもりでいる。
終りに向かうから成長があるのだし、期限が見えているから計画を立てるのだし、締切りがあるから前に進めるはずなのですが、終焉とか終末とか納期というものにどうしても後ろ向きになってしまう。本来はそこにポジティブな衝動を感じるべきなのです。
そういえば最近観た『ソボク』という映画が面白かったのですが、『鉄腕アトム』と『銀河鉄道999』と『童夢』を思い出しながら人間の命の永遠性について考えさせられました。
<今日の一唱>
映画『ソボク』