第1449回 ミニマルインターベンションと年数総和法
足下の冷えにひきかへぬるい部屋。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
定期的に歯医者に行き、主にクリーニングと検診をお願いしています。幼少時から歯は丈夫で、とくに虫歯に苦しめられることもなく歯医者とはほぼ無縁で生きてきたのですが、あるとき泥酔して転んで歯が欠け、その治療をきっかけに定期検診を受けるようになったのでした。その欠けた歯は詰め物で復活したのですが、後にその部分にごく初期の虫歯が発見されたこともあり、それ以来心構えを変え、デンタルケアに気を遣うようになりました。
日頃どんなに気をつけていても歯は痛み、傷つき、汚れるものです。少なくとも良くなることはまずなく、よくて現状維持でしょうが、使い続けている限り摩耗し疲労し劣化するのが自然です。
しかしこの、「やぶれほつれを直しながらどうにかこうにか使う」というような概念をなんとか覆し、100のものを使いながら120とか150と成長させながら永らえさせればすばらしいことではないでしょうか。自分の体を、減価償却資産でなく、時が経つにつれて価値が上がっていく不動産のような資産にしたいものです。
そういえば中西進先生によると歯とは葉と同源の言葉とのことです。なるほど確かに、どちらも生命体のために栄養を取り入れる入口であり、成長につれ抜け落ちて生え変わるものであり、虫害で苦しむ場所でもあります。
<今日の一歯>
中西進『ひらがなでよめばわかる日本語』