第1298回 丁度可知差異とアナムネーシス
世の中はやると待つの二つしかない(司馬遼太郎『国盗り物語』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
「世の中には2種類の人間がいる。○○をやったことがある人間とない人間だ」。よく聞くフレーズですが、これはいくらでも展開できますね。
「パトカーに乗ったことがある人間とない人間」「新聞に名前が載ったことがある人間とない人間」「アイスクリームの蓋の裏をなめたことがある人間とない人間」「UFOを見たことがある人間とない人間」「アイドルのファンクラブに入ったことがある人間とない人間」「爆弾を作ったことがある人間とない人間」等々。
こうして考えてわかるのは、ものの分け方は見方を変えれば無限にあること、ひとつの分け方だけで物事を判断しては危険なこと、そして、このような分け方にはあまり意味がないということです。
<今日の一唱>
司馬遼太郎『国盗り物語』