第1218回 シュルレアリスムと参与観察法

ああ、またひとり、やってきたな。最高級有機質肥料の製造機械が…(筒井康隆『最高級有機質肥料』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

すこぶる気に入ったものを評価する時、どんな言葉を使うか。それは思わず自然に口から出るものかもしれません。

頻繁に耳にするのは「最高」「めちゃめちゃいい」「超カッコいい」等ですが、何を見ても「最高」「めちゃめちゃいい」「超カッコいい」しか言わないのでは、もはや何も考えていないかのようです。

最高とはそれ以上のものがないことだし、「めちゃめちゃ」も「超」も常識の範疇を逸脱するレベルを言いたいのでしょうが、そこまで破格の評価に値するものとそう頻繁に出くわすとは思えません。

定性評価は大事なものですが、「すごい」「いい」「最高」「超」などの思考停止ワードだけで納めるのでは評価の意味もなくなってしまうでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
筒井康隆『最高級有機質肥料』

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