第1134回 勝修羅とバースマティー

南風(みなみ)吹くカレーライスに海と陸(櫂未知子)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

ライス、つまり米の飯は自分にとって特別な存在です。あらゆる食糧の根底にあり、食事の王のようでありながら全く自己を主張することがありません。欠かせない存在であり最初から最後まで出ずっぱりですが、主人公の顔を少しもしていません。しかし目立たないわけではなく常に凛として頑として堂々と構えています。

およそどんな相手とも絶妙のコンビネーションを築き、相手のパフォーマンスを最大限に引き上げる力があります。スタンドプレーもせず、次々に現れるパートナーを引き立て、盛り立て、包み込み、寄り添い、附かず離れず伴走し、そして最後をそっと総括します。

まったく、仕事をするならこういうタイプと一緒に組みたいもの。いや、自分自身がそんな仕事の仕方をしたいものです。

(A面へ)

<今日の一唱>
櫂未知子『カムイ』

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