第1024回　放射壊変とインパルス関数

いとよしづきてをかしくいますかりければ、よばふ人もいと多かりけれど、かへりごともせざりけり（『大和物語』）。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

何かを起こせば、何かが反応する。何かが変化する。何かが応答する。世の中の仕組みは究極すればその繰り返しだと感じます。行動を変へれば反応も変はり、新たな変化が起き、違ふ応答が返る。行動を止めれば、反応もなくなり、変化は止まり、反応も返らない。

当たり前のことを書き並べてゐますが、意外にこのことを忘れてしまふことが多い気がするので、敢へて意識に刻んでみます。

もう少し拡張して言ふならば、自分の行動によつて周囲の反応が変はり、何かが始まり、周囲の応答が起こることになります。つまり世の中に新たなストーリーが生まれるといふことです。つまり自分が動くことで世界も動き、自分が止まれば世界も止まるのです。

大袈裟なことを書き立ててゐるやうですが、世界を認識してゐるのは紛れもなく自分であるわけですから当たり前のことです。

ビジネス現場でもこのことを強く意識し、周りを変へたいならば自分がまづ動かなければならないと肝に銘じてゐます。

（Ａ面へ）

＜今日の一唱＞
『大和物語』142段

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