第900回 タナー段階と現前サンガ

晩に向んとして意適はず。車を驅りて古原に登る。ブログ限り無く好し。只だ是れ黄昏に近し。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

日々の憂い事に心が鬱屈として苛立ちが募る状況は古今東西を通じて人類共通の悩みなのでせうか。古原とは樂遊原を指してゐるさうですが、これがどういつた場所であつたのか、勝手に想像するに、世知辛い日常から隔世した異空間のやうな場所だつたのではあるまいか。此方でもなく彼方でもない、俗と聖とを繋ぐ臨界。

そこへ向かふのは、晩が始まらうとする黄昏時、まさに昼でもなく夜でもない、マジックアワーです。時間と空間の両方が絶妙な結界をなす状態、それこそが究極のユートピアなのかもしれません。

うつろふ、ゆらめく、かげろふ、めくるめく、かげりゆく、さういつたトランスな状態にすべての鍵が潜んでゐると思ふのです。IT現場でも何かが変化してゆく箇所、何かと何かの狭間、あちらとこちらの境界線、すなはちインターフェースに重要なことが隠れてゐるものです。注目すべきはセンターではなく、マージナルなのです。

(A面へ)

<今日の本歌>
李商隠『樂遊原』

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