第875回 ヒュポケイメノンと非母数統計学
エモーショナルなブログは書けば書くほど嘘になつてゆきます。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
最近、某音楽雑誌に、過去50年間に出たジャズのアルバムランキングといふ特集記事があつて、あちらこちらで議論の肴になつたりしてゐるのですが、自分だつたらどういふランキングにするかを仲間内で試しに考へてみたところたいへんに難しいものでした。
かういふ場合、どういふ観点で選ぶのかといふ基準がポイントになるものですが、ざつくり言へば個人的に心を揺さぶられたものに寄せるか、客観的に影響度や完成度で判断するかで結果は全く違つたものになります。
雑誌の記事としてどうあるべきかはさておき、個人がものを評価する場合、主観と客観をどう切り分け棲み分けるかは重要であると再認識しました。人が判断する以上は完全に客観に徹することはできないとしても、あまりに主観に過ぎれば単なる独善となり意味がなくなります。
IT現場では様々な場面で人の評価や判断が入りますが、そこには主観と客観がどう絡んでゐるでせうか。特にリーダーは慎重すぎるほど考へるべきでせう。
<今日の本歌>
川勝徳重『電話・睡眠・音楽』著者解題