第818回 アンビグラムと前後即因果の誤謬

天の川門渡る舟の梶の葉に思ふブログを書きつくるかな。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

梶と舵を掛けてゐるわけですが、他にも火事、家事、鍛冶などもありますし、齧る、果実、歌人、過剰、鰍沢、カジュアル、カジキマグロ、カジャグーグーと、いくらでも使へます。かうしてみるとカジとは随分と発展性に富む言葉であるかのやうに思へてきますが、恐らくどんな言葉でもかういつた連鎖性を潛めているはずなのです。ひとつの言葉を膨らませたり叩いたり縮めたり伸ばしたりひつくり返して変化させてゐると全く予想外のものが生まれます。調べてみると同じ語源だつたといふこともよくあり、さうなるとそこからさらに一回り大きな発想のスパイラルにつながります。ダジャレごつこと馬鹿にしたものではありません。ビジネスのヒントも大いに沸きます。

(A面へ)

<今日の本歌>
上総乳母『後拾遺和歌集』より

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