第789回 チューリング完全と自己複製子

サー染めてあげましよ紺地の小袖 サーユイユイ 書いておくれよ情けのブログ マタハーリヌツンダラカヌシャマヨ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

安里屋ユンタはたくさんの人達がカバーしてゐます。正確には、古謡としての本来の安里屋ユンタがあり、これを元にした『安里屋節』といふ節歌ができ、その後にまた詞と節が改められた『新安里屋ユンタ』が誕生したやうです。

古い伝統を受け継いでゆくことに際して、当初の形式を固執すべきなのか、時流に合はせて変へていくべきなのかは意見が分かれるでせうが、立川談志師匠が「伝統を現代に」といふ言葉で表したやうに、本質を見抜き、それを尊重し、解釈を入れて、自分の手で膨らませる、この流れこそ望ましいと思ふのです。

ビジネス現場でもこの志を忘れないやうに心掛けてゐます。先人が作つたものの意を汲むこと。その本質を理解すること。それを自分の言葉で分解し、新しい魂を入れること。ともするとこれの逆をやつてしまいがちなのです。先人の意を無視し、本質を知らぬまま適当に作り替え、自分の手跡は残さない。これでは文化も文明も生まれないでせう。

(A面へ)

<今日の本歌>
沖縄古謡『安里屋ユンタ』

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