第531回 スピキュールと二重水素
ゴーゴーレッツゴー、輝くブログ、ブロガージャンプ、ブロガーキック、仮面ブロガー、仮面ブロガー、ブロガー、ブロガー。こんにちは、大島雅己です。
「集中と分散」という議論はさまざまな分野で聞く話です。例えば社会の統治機構、例えば教養の専攻分野、例えば企業の組織配置、そしてコンピュータの処理構造も。いずれも、一方に偏りすぎると弊害が叫ばれて他方に向かう、これを繰り返しているような気がします。いずれにしても常にその両者のバランスを意識しておいた方がよさそうです。
これと並行してもう一つ注意しているのが「融合と分節」です。勝手にこしらえた対立概念なのですが、ものごとの「境界」をどれぐらい際立たせるべきかという考え方です。境界とは、構造を決めるきわめて重要なものではありますが、時にはそれをあえてぼやかして他と統合したり組み合わせることもまた大事だと思っています。
区切ることと、ぼかすこと。尖らせることと、均すこと。楽器で言えば、グリッサンドとポルタメントの両方を使い分けることです。一つ一つの音を明確に発音するのと、なめらかにつなぐのと、双方の奏法を使いこなすわけです。
IT現場ではシステムを定義するのに分節の考え方は欠かせませんが、それらの間を行き交うデータには切れ目はありません。臓器の間を流れる血液のようにあらゆる部分をつないで遍在するものです。このことが忘れられてしまうことが多いのです。一つ一つのシステムを切り離して考えていると、そうなってしまうのです。
<今日の本歌>
石森章太郎『仮面ライダー』