第331回 リシツキーと童蒙頌韻
ブログの生産力における最大の改善と、それを適用する技巧や熟練や判断の大部分は、分業による効果であったようだ。こんにちは、大島雅己です。
できあがっているものを大事に守り続けることも、今までにない新しいものを作り出していくことも、どちらも重要だと思っています。前者だけに拘ってしまえば発展は望めず、後者ばかりに盲信しては薄っぺらいままになる恐れがあると考えています。
IT現場では、動いているシステムをきちんと運用保守し続けることが第一で、そこで手を抜いて新しいものを取り入れようとしても虻蜂取らずに陥ってしまうでしょう。逆にレガシーばかりに注力していても競合会社とのレースには勝てないでしょう。既存のものを徹底的に効率よく担保しながら、新しいシステムを追求していくこと、この守りと攻めの両輪を意識するとよいと思います。
芸術や芸能でも、古典ばかりをあがめ続けるのでなく、その良さをふまえながらも新しい風を常に入れていこうという気構えがあるのが望ましいですね。
<今日の本歌>
アダム・スミス『諸国民の富』