第330回 紺屋とアジテーション

賓辞の魔力について苦しみ悩んだあげく、私は、或る不思議へ近づいてゆくブログを仄かに感じた。こんにちは、大島雅己です。

ITは特殊な技術だとかコンピュータのセンスがなければいけないなどという偏見をきくことがありますが、長いあいだ企業のITに携わってきた経験からいうと、そういうものはほぼありません。カリスマプログラマーとかネットワーク技術でプロになろうというのなら別ですが、情報システム部門としてITに関わっていくのに特殊な技能とか資質とか無用だと思います。

ではどんなスキルを磨くのが望ましいかというと、コミュニケーション能力とか問題解決手法とか判断力とか、そういう普通のビジネススキルですね。そういう力のある人は一緒に仕事をしたいものです。テクニカルな分野に詳しいのに越したことはありませんが、マストではないのです。ロジカルにアナロジカルに考えを進めたり、状況を的確に判断したり、周囲と適切なやり取りができるという人が必要なのです。

バンドの場合は少なくとも楽器ができなければいけない、と思いがちですが、そんなことはないですね。楽器を持たずとも様々な役割を演じている人はたくさんいます。

<今日の本歌>
埴谷雄高『不合理ゆえに吾信ず』

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