第90回 網羅的仮説の誤謬とアボット・コステロ

ピカピカのクツを脱いで煙草を消して、大事なブログを書き出そう。こんにちは、大島雅己です。

新入社員の頃ある説明資料を書いていて(当時はまだ紙に手書きでした)、それは定型的な書面でフォーマットも決まっているものだったのですが、ちょっと込み入った説明をしたかったため備考欄に図解を入れて提出しました。
これを見た上司が「大変わかりやすいのだが、定型書類なのでこの書き方ではNGだ」と残念そうに言いました。
「わかりやすいのにダメとはどういうことだ!」と思いつつも上司の言う事ももっともだと納得して書類は修正しました。
定型的な書類なので個人が自由な記述をしてしまうと全体としての汎用性が失われてしまう。とある一つの資料だけが個別にわかりやすくてもダメなのです。

フレキシブリティとソリディティ。柔らかさと盤石さ。適当さと厳格さ。非定型と定型。弾力的と硬直性。五月雨式と一点集中。ゆるやかさと生真面目さ。しなやかさとかたくなさ。臨機応変と杓子定規。ケースバイケースと一律平等。即興性と忠実性。場当たり的と計画的。直観的と論理的。右脳的と左脳的。

それぞれどちらがよいという決まりはなく、バランスを考えながら使い分けられることが必要なんだろうと思います(それは柔軟性ということか??)。
これで思い出すのはアンドレ・モーロワ「デブの国ノッポの国」ですね。極端に振れてはいけない。両方の長所を活かすべし。

<今日の本歌>
YMO「以心電信」

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA