第9回 ポリアンナとバカボンのパパ
皆様よいですか、これは私の知っている最も乾燥なことです。こんにちは、大島雅己です。
自分で言うのはナンですが私は温厚な方で、あまり感情を表に出しません。
嬉しい時はニヤっと笑い心の中でガッツポーズをし、
哀しい時はさり気なさを装いながら心の中でさめざめと泣き、
驚いた時は平然なふりだが心臓はドキドキばくばく、そして
怒った時は仏頂面で切り抜けつつもハラワタは煮えくり返り、
心の中では罵詈雑言で毒づいているのです。
そう、温厚だといいながら矛盾するようですが、気に入らない事象については短気でもあり、目の前で電車が行ってしまったり、マナーの悪い人に出会ったり、目当ての店が閉まっていたり、などなど、意にそぐわない局面にあった時に思わず品のない間投詞を吐いてしまいがちです。
これは精神衛生上よくないなと思いまして、そういう時に怒りや苛立ちを沈めてつとめて落ち着いた状態でいるようにしています。
ムカッ、イラッと来る一瞬手前に、「まあまあ、どうどう」と自分を抑えるのです。
そして、どんなにひどい状況になっていても、「これでいいのだ」と言い聞かせます。
言い聞かせてから、理由を考えるのですが、最初のうちはこの理由がなかなか見つからずに、「よくないじゃないか!」と思いなおしてしまい、怒りや苛立ちがおさまらない。
でも毎日やっているうちに、なんとか見つかるようになっていくのです。
最近だいぶ慣れてきまして、どんなに悲惨な目にあっても、それをよしとする理屈がすぐに出て来るようになりました。
おかげ様で、常に冷静沈着、前向きポジティブな状態で、精神衛生的にとてもよい日々を送っております。
<今日の本歌>
ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」