第1663回 完全性意味論とビーダーマイヤー
文鎮の代わりと見立て赤ワイン。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
一度ぐらいの失敗で諦めてはいけない、という言葉は、何度も何度も繰り返し挑戦しようとする心意気が重要なのだという意味でもありながら、実際は心意気の問題もさることながら、100回も1000回も継続していればもはや結果がどうのこうのである前に、のはや相当の力がついているはずだという意味でもあるのでしょう。
とすれば、失敗を繰り返しながら、一体この先何度ぐらい挑み続ければいいのかと悩んでいるうちはとにかく次を目指して精進するしかないのでしょう。そのうちに、もう大丈夫だと自分で思えるタイミングが来るはずです。
小林よしのり氏の漫画『東大一直線』では、模擬試験に失敗した主人公が「たった一枚のペーパーで人生が決まるなんて」と嘆いたかと思ったら「せめて二枚のテストで決めてくれ」と声高に主張します。テストを受けるまでに何枚もの勉強をしていれば、もはや相当の力がついているはず。
<今日の一唱>
小林よしのり『東大一直線』