第1634回 ねずみ返しとエンクロージャー
名月をネットで愛でる時代なり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
漫画『新オバケのQ太郎』で、物置の話があります。子供が悪いことをすると親がお仕置きで物置に閉じこめるのです。物置は暗くて汚くてせまくて、子供にとっては恐ろしい場所だったのです。
うちの愛猫がやんちゃ盛りで、人の目を盗んでは物置部屋に入ろうとします。玄関収納と倉庫を兼ねたような一畳程度の小部屋で、履物の他に備蓄用の水や食糧、使わない家具等が置いてあるのですが、猫にとっては隠れる場所も多く、冒険心を刺激するのでしょうか。
そこでふと考えたのは、なぜそもそも物置は雑然としてしまうのかということです。実家にある物置も、使い初めの頃は結構整頓されていましたが、やがて何がどこにあるのかわからない状態になりました。
これは、物置は雑然とするものだという人間の思い込みが原因なのかもしれません。通常の部屋に比べれば物の出入りは少ないはずだし、部屋の使用目的が明確であるのだから、むしろ整然としていてもいいはずなのです。
まずは物置は雑然としたものであるという固定観念を廃してみます。
<今日の一唱>
藤子不二雄『新オバケのQ太郎』