第1604回 ファンデルワールス力と都心回帰

夏の夕デビルクラフト喉を刺す。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

集中力がなくて、何かをしていてもすぐに気が散ってしまいます。ブログを書いていても、一行書いては猫と戯れ、一行書いては新聞のクロスワードが気になり、一行書いては読みかけの本の続きにかかり、一行書いては晩酌のツマミをどうするか悩み、一行書いては楽器の練習を始める、といった按配です。

もっと集中力があれば一気に原稿が書けるのになあと思いつつ、ふと、本当にそれがよいのかどうか、疑問が湧きました。

一つの仕事をしながらも、あれやこれやが同時に気になっている状態、これは注意力が散漫なのではなく逆にアンテナの感度が高いということなのではないか。

一度に一つのことしかできない状態では、仕事中に周りで起こっていることに一切気がつかずに有事に対応できず、事件や事故につながるリスクが高いのではないか。

集中力が低いのは、実は散漫力が高いことの裏返しなのかもしれません。

そういえば以前も紹介した、いしいひさいち氏の漫画に出てくるみのる君は、勉強と音楽とテレビと食事を同時に楽しんでいました。これは恐るべき高度な集中力か、神業ともいえる分散力か、どちらでしょうか。

(A面へ)

<今日の一唱>
いしいひさいち『ドーナツブックス』

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