第1569回 シックハウス症候群とセントロニクス規格

幻を淡いビールの泡に見る。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

玄関、扉、戸、窓、換気扇、水道、新聞受け、コンセント、エアコン、アンテナ、インターフォン、排水溝、トイレ、勝手口、煙突、ドアスコープ、鍵穴、分電盤、ガスコンロ、これらはすべて、住宅環境に何らかの物質をインプットあるいはアウトプットするためのインターフェースの役目を果たすものです。

つまりこれらの機構を介して何物かが家の中と外を出入りしているのであり、これらが正しく働いているおかげで家は家として稼働しているといえます。逆にこれらのどこかに欠陥がありその機能を損えば家は異常を来すでしょう。

さらにいえば、これらを介して出入りするものを適切に処理するのが家本体のはたらきでもあります。当然のことながら、そこに住む人間もまたインプットされアウトプットされる要素のひとつであり、人間が正しく稼働することも家を維持するために必要な条件であり、それがシステムというものです。

そういえば山上たつひこ氏の『がきデカ』で主人公のこまわり君はバケツの水を一気に飲み干しそのまま瞬時に肛門から排出していました。この場合は素通りしているだけなのでシステムとは言い難いのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
山上たつひこ『がきデカ』

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