第1533回 テノン嚢とアイソメトリック法
眠りつつおいでおいでをする駄猫。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
鳥の眼が大事です。とは言え、どれぐらいの鳥なのでしょうか。鶏だと人間より低い眼線になってしまうので論外としても、スズメなら電線ぐらいの高さだから2、30メートルでしょうか。このぐらいだと地上で人や車や犬や猫がどんなふうに蠢いているかはよくわかるでしょうし、うまくすれば地上に散らばるエサのありかぐらい見えることもあるかもしれません。
もう少し伸び上がって鳩ぐらいまで行くと100メートルぐらいまで上昇するでしょうか。こうなると大地を流れる川の行く手や山谷を越えて隣町の様子までよく見えそうです。逆に人の顔や地上の出来事はどうでもよくなるでしょう。
さらに高みに、燕、鶴、白鳥、雁、鷲などのレベルに行けば、雲や海や大陸まで意識し地球レベルで世界を感じることでしょう。
つまり鳥の眼と言っても何種類ものカメラを使い分けられるようにしておき、どのレベルの鳥になるかをまず考えてから上空に臨むべしということですね。
そういえば『天才バカボン』には変わった眼の持ち主がよく現れますが、特に衝撃だったのは近くのものが遠くに見える「極小眼」というもので、目の前にいる人も何メートルも離れているように感じるのです。あれは鳥の眼のような効果があるのでしょうか。
<今日の一唱>
赤塚不二夫『天才バカボン』