第1477回 骨導音とペリ・プシュケース

肌寒さ感じながらの真夏日よ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

自分の声を録音して聞いてみると違和感があります。自分で認識している自分の声は実際の声と違うことを実感します。自分の容貌を動画で撮影したものをあらためて見ても、やはり妙な感じがします。自分はこんな喋り方をしていたのか、こんな笑い方をしていたのか、こういう時にこういう顔をするのか、こういう手の動かし方をしているのかと、いちいち自分の思い描く自分像との違いを発見するのです。

その伝で行けば、自分の考え方についても実は自分が認識しているものと微妙に違うのかもしれません。普段考えていることも時々外に出して、他人の視点で見直す必要があるということでしょう。

そういえば榎本俊二氏の『ムーたち』に、「セカンド自分」「サード自分」というものが登場します。「我を忘れている自分を冷静な目で観察しているもう一人の自分に気がつく瞬間が誰にでも必ず来る」といいます。きっと、セカンド耳、セカンド眼、セカンド脳を働かせることができるのでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
榎本俊二『ムーたち』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA