第1419回 スイングバイと剰余価値率

猫の日も主役は普段通りなり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

食べたり飲んだりすることは生命を維持するために必要なことでありながら、同時に生命の維持を脅かす行為でもあるはずです。健康上問題のある有害な物質を摂取すれば当然身体は傷つくでしょうが、たとえ無毒なものや滋養あるものであっても、それを食べたり飲んだりすることは体内に異物を取り入れるのに等しく、消化吸収のために体力を使うわけですから結局身体にとっては負担なのです。

もしその負担による損傷を補って余りあるほどの栄養を摂り続けられれば半永久的な成長が可能かもしれませんが、人体はそこまで都合よくできていないようです。

会社組織であれば拡大再生産などといって収入によって資本を増強し成長し続けることができるし、システムとはそもそもフィードバックを取り入れることで系を持続させていくものです。

人間もシステムの一つではありますが、一つの個体が持続できる時間は限定されています。その代わり次の世代に生命を継承することで拡大再生産を実現していると言えましょう。一つの組織がいつまでもがんばり続けようとする方が不自然なのかもしれません。

そういえばドラえもんがどら焼きを増やすのに使った「バイバイン」は永久に物を増やすことができるようですが、あれを生命体とか生物組織に適用したらどういうことになるのか、考えると恐ろしくて眠れなくなります。

(A面へ)

<今日の一唱>
藤子・F・不二雄『ドラえもん』

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