第1317回 PFCバランスと腰掛かま継ぎ

あわてんじゃねェよ、ヒロシ。それはオカズだ(喜国雅彦『傷だらけの天使たち』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

ご飯論法の話を持ち出すまでもなく、ゴハンとは炊いた米を指すと同時に、食事そのものをも意味しますよね。そもそも「飯」の意味は黍稷つまり黍(きび)など穀物の類を食べることだそうで、少なくとも現代人にとって食事とは穀物が主役になっているのだと感じ入ります。

最近では炭水化物とか糖分と聞くと悪役のイメージにつながりやすくなっていますが、生命を維持するためのエネルギーはまず糖分が土台となって体力の基盤を作り、その上でたんぱく質が体の器官となり、それを生き生きと機能させるためにミネラルやビタミンなど数々の要素が名脇役として飛び交うもの。この数々の役割を果たすのがつまりオカズです。

ゴハンがあってこそのオカズなのであり、基盤がしっかりしていなければどんなに良質の健材や便利な道具があっても建物は造れない。無理矢理建てようとすれば欠陥住宅となりあえなく崩壊の運命を辿るでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
喜国雅彦『傷だらけの天使たち』

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