第1307回 柱サボテンとシャッツカンマー

買った時のレコの重さは心地良いのに、売りに行くときの重さはズシリとつらいもんです(本秀康『さすらいのレコスケ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

高校生ぐらいの頃までは音楽はレコード盤で鑑賞していました。必要に応じてカセットテープという磁気媒体にも録音していましたがそれは持ち運んだり他人に伝達するためのもので、所蔵の意味ではあくまでもレコードが原版だったのです。

やがてCDが普及し、コンパクトな形態も手伝って主流となっていきましたが、それでも枚数が千を超えると収納に困るようになったため、全てのCDを薄手のビニールケースに移し替えました。収納は3分の1に節約できましたが、景観と検索性は格段に悪化しました。

今思えば最初からレコード盤のままで収蔵しておくべきでした。どんなにスペースを取ろうとどんなに重量が嵩もうと、モノとしての音楽を尊重するべきだったのです。名画は原本で鑑賞するのが最高であるように。

(A面へ)

<今日の一唱>
本秀康『さすらいのレコスケ』

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