第1248回 カデンツァと爬羅剔抉
フェーッヘッヘ。ヘラヘラヘ(藤子不二雄『イヤなイヤなイヤな奴』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
平成の初めに「セクハラ」が流行語大賞にランクして、初めてハラスメントという言葉を知りました。その後この言葉は様々な単語と結びつきながら適用範囲を広げます。パワハラ、マタハラ、モラハラ、カスハラ……、新たな○○ハラに接するたびに、世の中にはこんなに嫌がらせが蔓延っているのかと暗澹たる気持ちになりますが、今やハラスメントを指摘すること自体が嫌がらせになるというハラハラまで取り沙汰され、もはやメタの世界に入っている感じです。
つまり自分がイヤだと思えばどんなものでもハラになるわけで、バンド界隈でも、ジャズ関係者と見ればアドリブを強要する「ジャズハラ」、粗悪な譜面で演奏させようとする「フメハラ」などがありそうです。
ハラが生じるのは、自分の行為が相手にとってハラではないかという想像ができるかどうかの問題でしょう。
<今日の一唱>
藤子不二雄『イヤなイヤなイヤな奴』