第93回 コーシャスシフトと桜木町事故
月日は百代の過客にして行きかふ年も又ブロガー也。こんにちは、大島雅己です。
どんな分野でも、経験が役に立つことは大いにありましょう。
愚者は自分の経験から学ぶなどとは言うものの、ある程度の年月を経る間に見聞き実感したものは何かしら自分の中に歴史として積み重なるものだと思います。そうすると物事の流れやパターンを認識できるようになって、未来に起こることが予想できたり決断の背中を押してくれたりすることがあります。
まさにIT現場でもそうです。
バグが潜みやすいケース、トラブルを招きがちなパターン、コスト増加につながる恐れのある事例、などなどがピーンと身をもって感じられることがあるのです。
気を付けるべきなのは、過去のパターンを連想して安易にああこれはあれだなと結びつけないようにすることです。決めつけ、思い込みに陥らないように、フラットで冷静な視点で物事を判断することです。素早い判断は重要ですが、とはいえ短絡的にならないよう、要注意です。
ところで、過去の事例を数多く集積して未来を予測する、となるとまさに深層学習、AIの世界ですね。となると、人工知能を活用することで、ベテラン経験者にも匹敵する知恵が誰でも得られるようになるということなのかなあ。ウーム…。
<今日の本歌>
松尾芭蕉「奥の細道」