第1166回 アンカンファレンスと継目弘メ
いづ方により果つともなく果て果てはあやしきことどもになりて明かしたまひつ(『源氏物語』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
身の回りで無駄だと感じるものの代表的なものが「会議」です。とくに形骸的に行われる名前だけの会議は時間をドブに捨てているようなものです。会議さえなければ世の中はもっと有意義で楽しいものになるのではないか、とすら思えます。
中には必要な会議もあるでしょう。つまり会議といっても内容によって相応しい形態があるはずなのに無邪気に会議室に集まる風習が問題なのです。
情報の伝達あるいは収集が目的なのか。問題解決のためなのか。何かを決めたいのか。何かの交渉なのか。質疑応答の場なのか。顔合わせや決起集会か。意見交換のためか。レクチャーか。懇親か。興行か。あるいは見舞い。見合い。励まし。挨拶。
何のための場なのかを見直せば、方法や手段はいくらでもあります。
<今日の一唱>
紫式部『源氏物語』帚木