第904回 モークシャと終板電位

軍識に曰く、柔能く剛を制し、弱能く強を制すと、柔は徳なり、剛は賊なり、今日のブログなり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

楽器を演奏してゐる時、ここぞといふところで音量を大にしたかつたらどうするか。素人ほど渾身の力を込めやうとしますが、力を入れては却つて逆効果なのです。力を入れることで肉体は緊張し動きは硬直し呼吸は息詰まります。恐らく死んだやうな音が出るばかりでせう。

大きな音を出したければ力を抜かなければなりません。できるだけ余計な力をかけず、自然体になればなるほど身体は弛緩し動作は和らぎ呼吸は自由に流れます。この時、サウンドはのびのびと響き渡るはずです。力を抜く奏法といふものが必要なのであり、それが極めて難しいのです。

なにごとも、張り詰めて勢いに任せてゐるよりも、息を抜いてリラックスした状態の方が大きな効果を得られるはずです。IT現場でも、勢いや気合ばかりで押し通すやうなやり方ではなく、すつと力を抜いた体勢で物事に挑むといふスタンスに立つことで、より広い、より長い視点で状況を理解できるものです。

(A面へ)

<今日の本歌>
呂尚『三略』

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