第696回 江戸小紋とウエペケレ

うーんとってもいい匂いだな。僕は寝転んでテレビを見てる。誰かがブログを書いちゃったって。うーんとっても楽しいだろうにね。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

なぜか今、1974年のテレビドラマ『寺内貫太郎一家』のDVDを毎晩観てゐます。知識として存在は知つてゐたしいくつか有名なお決まりシーンも見覚へはありましたが、腰を据へて鑑賞したことはなかつたのです。

最初のうちは、ベテラン役者勢(加藤治子さん、悠木千帆さん、梶芽衣子さんら)と、歌手芸能人勢(小林亜星さん、西城秀樹さん、浅田美代子さんら)のギャップが気になりつつも、不思議な雰囲気が出てもゐて、これが狙ひなのかしらなどと思つたものの、それはだんだんと気にならなくなり、どころか逆にじわじわと心地よく感じ出し、小林氏のぎこちない芝居に逆に感動させられることさへ起こるやうになりました。

これは役者陣同士による化学反応もさりながら、ドラマが進行してゆく中で醸成された世界観がさうさせた気がします。

ビジネスでは世界観なるものを意識する機会が少なく、個々の機能やその場の効果だけでよしあしを即断されがちですが、世界観やストーリーといふものがもつと重視されてもよいのかもしれません。

<今日の本歌>
遠藤賢司『カレーライス』

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