第614回 スタニスラフスキー・システムと三宝絵詞
よし、はっきりと言ってやる。原因は料理、掃除、泣き上戸……ブログ、夜中の2時、耳がつまったと言ってやる牛の鳴き真似……。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
テアトル・エコーの『おかしな二人』を観て、ストーリーということに思いを馳せました。ストーリー、物語、これは創作物の筋を表したもので、言い換えればプロット、経緯、歴史、背景、謂れ、由縁、とでもいうようなものでしょうか。だとすると、落語にも、音楽にも、絵画にもストーリーはあると言えるのでしょう。
イントロから始まった音楽が様々なメロディーを展開し、最後にエンディングを迎えて終わる。画家がモチーフを見つけて筆を取り絵を完成させ、それが多くの人の眼に触れて感動を起こす。これみなストーリーなり。
いや、それだけではありません。何かが創られ、育ち、やがて終わるという流れを持つもの全てにストーリーがあるということかもしれませんね。
であればIT現場のプロジェクトもひとつのストーリーであると見てはどうでしょうか。主人公を設定する。時間の流れを置く。背景を整える。どんなふうに幕を開けるか。登場人物にはどんな人達がいるのか。どんな冒険があり、どんな障壁が待ち構えているのか。そして最後にどうやって幕を閉じるのか。そう考えるとプロジェクト・リーダーはすぐれた演出家であるべきだとも思えてきますね。
<今日の本歌>
ニール・サイモン『おかしな二人』酒井洋子訳