第36回 レーダーマンと正太郎君
私には夜はなく、朝でまた朝、ダブル太陽です。こんにちは、大島雅己です。
スマートウォッチを使っていると、デスクワークに没頭している時に突然「そろそろ立ち上がりましょう!」などとアラームを出してくれたりして、実に便利です。まだまだほんの一部の機能しか使っていないので先行きが楽しみな反面、どこまでツールに依存してしまうことになるのか、怖い気もしております。
このまま行くと、バス電車タクシー飛行機など、乗り物系は全部依存することになるでしょうし、電子マネー系も当然そうなるから買い物は全部ウォッチで。そのうち、ショップの会員証、病院の診察券やお薬手帳、健康保険証、運転免許証なども乗るかもしれませんね。車のキー、家の鍵も搭載されるでしょう。家電の操作もすべてウォッチに命令。もうウォッチ一つでどこでも行けて何でもできる。こうなると、紛失・盗難のダメージが恐ろしくなりますが、そのぐらいの状況になったら腕時計型ではなく、もはや人体に密着しているかもしれません。皮膚に貼るパッチ型か、あるいは体内に埋め込むチップ型か…。
この手の話はすでにいろいろな所で耳にしてきましたが、実情はどうなのだろうかと昨今気にしておりましたところ、今朝ラジオでスウェーデンのBIOHAX社のインタビューを聴きました。チップを埋め込むことは人間としてのアップグレードであり、自分の身を守ることにつながる、という旨のコメントをしていました。果たして、もし日本でもそのサービスが可能になった時、自分はどうするかな…??
1991年に書かれた筒井康隆氏の「パプリカ」では、直径六、七ミリで高さ1センチの円錐形の部品を頭皮に着けて夢の内容をコントロールするという世界が描かれていました。これなど、まさに「夢」物語ではないのかも…。
<今日の本歌>
宮藤官九郎「木更津キャッツアイ」