第24回　漱石とシリコンバレー

つぎはだれが話しかけてくるかしらと、つんとした顔で待っています。こんにちは、大島雅己です。

昨日かいた話は、実はもう１つ別の論点がありました。今回はそちらの話をします。

新しい技術、トレンドの最先端を追いかけるというのが結構苦手です。
ともかくついていくのが大変だというのもありますし、古き良きものがあるとそこに没頭してしまうヘキがあるのです。批評家とか評論家の皆さんは本当にすごいなあと日々感じています。

自宅にいる時はほぼずっとFMを流しっ放しにしているので、音楽に関してはそこそこトレンドがわかっているつもりになっていますが、それでも自分で何か聴こうとするとどうしても往年のお気に入りを選んでしまうし、落語なんてもってのほかで、若手真打の噺を聴きに行く前に志ん生、談志のCDに手が伸びてしまったり…。

これも、いつもながらの話ですが、偏ることなく両方とも尊重するべきだというのが私の結論でして、古典や馴染みを大事にしつつも、新しいものや若いものにも常に目を向けて、最前線でどんなことが起こっているかを見ることが重要だと思っております。

ITの世界でも結局そうなのでしょう。技術の進歩や改革はめまぐるしく移り変わっています。基本にある考え方や根本的な思想を忘れることなく、それでいて新しい技術がどういう方向に向かうのかも把握し続けるべきでしょう。このバランスが取れていないケースがけっこうあるんですよね。

＜今日の本歌＞
星新一「ボッコちゃん」

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