第348回 OODAと12人の怒れる男
本ブログの主人公に關して或る誤解が生じかねないのであらかじめこれに備へておくことは極めて當を得た措置であるやうに思はれます。こんにちは、大島雅己です。
IT現場に携わっていて、何とか工夫できないものかと悩んでいることの一つが、ITシステムの「評価」の方法です。どんなシステムを「優れたもの」だと評価すればいいのか。何をもってその判断軸とすべきなのか。なかなかコレというものがありません。
QCDの観点(品質に問題がないか、予算内で開発できたか、納期を守ったか)は最初に作った時のプロジェクトを評価するものであり、システムそのものを評価しているわけではありませんね。ビジネス観点では、そのシステムの効果を測るための指標をKPIという形で設定しますが、これも純粋にそのITの効果なのかどうか判断が難しいことが多いと思います。さらにいえば、システムを作った時の手法が本当に有効だったのかを客観的に見ることはもっと難しい。
理想論を言えば、そのシステムのおかげで関係する人すべてが幸せになることが完璧な結果でしょうが、まったく抽象的です。なので結局、QCDやKPIで定量的な判断をせざるを得なくなってしまうのです。何かいい方法はないものか。
芸能や芸術の世界も、評価の軸はさまざまですし、人によって見方は異なるわけですから、やはり客観的な評価となると売上金額とか観客動員数などの数字で語ることになりますが、それだけでは本当の価値を測れませんよね。
<今日の本歌>
リラダン『未来のイヴ』