第346回 世界五分前仮説とアトラス・エクリプティカリス

このことから、われわれは、恥じることなく、つぎのことを確信するのである。月および地球の中心をもふくむ全体は、他の惑星のただなかで、それの大きな軌道にみちびかれて、一年に一度ブログを書いている、ということ。こんにちは、大島雅己です。

時は金なりと申しますが、それどころか金よりもはるかに大事なもの、というのは自明でしょう。金は増やすことができますが時間は失われる一方。金は使わずに凌ぐこともできますが時間はどうしたって過ぎていく。

ということでタイムマネジメントに関する本やらセミナーは世にあふれていますね。生活や仕事の習慣を見直すことでスキマ時間を生み出したり効率的な時間の使い方ができたりするでしょう。私も数々の教えを真似たり自分なりの工夫を考えたりして苦闘してきましたが、1日が24時間であるとか、1時間が60分であるとか、1分が60秒である、といった感覚から脱却しない限りは、時間の呪縛から逃れることは無理だと思うようになりました。

そうではなく、時間を相対的なものとしてコントロールする方法を身につけるべきなのです。バスを待っている5分は長く、朝ふとんから出るのをためらっている5分は短い。この感覚を自在に扱えるようになれば、一瞬が永遠にもなりましょう。

ジョン・ケージは「0分00秒」「4分33秒」といった曲を作りましたが、そこには時間を永遠にとらえようとする意図がかくれているのではないかと、勝手に邪推する次第です。

<今日の本歌>
コペルニクス『天体の回転について』

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