第13回 ノリとセブンゴールド
のだった、まる、と。ここまでは決定しているのですが…。こんにちは、大島雅己です。
隔週ぐらいのペースでピアノのレッスンに通っています。
小学生の頃も通っていたのですが、中学に入ったあたりでやめました。学業を優先するためだったか、もうあまり理由は覚えていませんが。
でも、その後も音楽的な趣向というか関心が比較的高かったのはそのおかげなのかもしれません。
高校に入るとジャズに興味が行き、管楽器を吹きたくてブラスバンドに入ってアルトサックスを始めました。それが今も続いています。
大学ではジャズのビッグバンドと軽音楽サークルに入り、分野はジャズ、ロック、ブルース、ソウルと幅広く拡張しました。楽器もギター、ボーカル、ブルースハープ、パーカッション等々と手を広げていきました。
ただし、これらは全て独学でして、ちゃんとプロの先生について指導を受けたことがなかったのです。
ある時ふと、自分はいろいろ楽器をいじってはいるが、このまま続けていてもド素人の手慰みの域を出ない。プロになろうというわけではないが、もっと真摯に音楽と対峙したい。そのためには、まずはプロに師事するべきだろう、と考えました。
そして、楽理を勉強したいこともあり、何はともあれ基礎となるのはピアノだと判断して、ネットでレッスン先を探しまして、バリバリのプロピアニスト、島崎佐智代先生のレッスンに通い始めたのが9年程前です。
で、ある日のレッスンで、大変驚いたことがありました。
バッハのインベンションを練習していたのですが、いくら弾いても必ずどこか間違える。何度練習しても同じ。そこで先生に言われたのは、具体的な弾き方の指導ではなく、「意識」の持ち方でした。「リズムの感じ方を、これこれこのように意識して弾いてみなさい」と。その教えの通りに引いた結果、全くミスなく弾くことができるようになりました。
楽器の演奏には、テクニカルな反復練習や基礎的な知識なども当然必要ですが、やみくもに知識を詰め込んだり機械的に弾き続けるだけでは超えられない一線があり、それは「意識」の持ち方なのか! と実感しました。
…さて、これをビジネスの場面で考えると…?
言い方は違いますが、「視点を変えること」が大きな意味を持つ場面は何度もあります。
一つの事象に対して、自分の目から見るとこうだが、上司の目から見たらこうなる、別の部署の人間から見たらこうなる、お客様の目から見たらまた違う、一般の消費者の目から見たらさらに違う…などなどなど。
とらえかたを変えてみる、という手法を学んだエピソードでした。
ちなみに最近、アルトサックスについても、中島朱葉先生のレッスンを始めました。
<今日の本歌>
新井素子「絶句」