第241回 象のこどもと生産可能性フロンティア
冬の朝は早い。雪はもちろん、霜なんかでも銀世界が広がったりして。あるいは極寒の中で囲炉裏に炭なんかくべてると、いかにも冬ーッて感じですね。こんにちは、大島雅己です。
システム開発の場でも、5W1Hという考え方はもちろん重宝します。というか必要です。ただし使い方に注意が必要だと思います。順番があるのです。
技術自慢の人やトレンド好きな人は、どうしてもhowから入ろうとすることが多いのですが、これは最後でいいのです。まず必要なのは、「何のために」「何をしたいのか」をちゃんと決めることなのです。whyとwhatですね。
特にwhyを追求すればするほど方向性は明確になるでしょう。なぜそれをシステム化したいのか。それによって何を得たいのか。
手間を削減したい。作業を効率化したい。集客力をアップしたい。いろいろと目的があるかもしれませんが、あがった項目に対して、さらに「なぜそれをしたいのか」を追求するのです。なぜなぜ5回、などといいますが、5回も繰り返すとかなり根本的な要望が明らかになりそうですね。
そうしたら「それをやるのに本当にその選択肢がベストなのか」を考え直してみてはどうか。意外と、システム化しなくても済む話だったりすることがあるのです(システム化なんて必要なければしない方がいいのです)。
最近アナログのレコード盤とかカセットテープなんかがリバイバルで売れ出していると聞いたことがありますが、何でもディジタル化がいいわけではないということかもしれません。効率化だけが全てという風潮がそろそろ変わってくるのかもしれませんね。
<今日の本歌>
清少納言「枕草子」