第1681回 輪紋とセミコビー

冷や酒の甘さ辛さも二三分。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

猫の名前でポピュラーなものと言えばまず「タマ」でしょうが、それがどこから由来したものなのでしょうか。諸説あるようですが、私の勝手な想定で言えばやはり「玉」でしょう。丸くてころころした感じから来ているのだと思われます。

「丸」も「玉」も、どもに神聖なもの、霊的なものを表すもので、通常の人間界とは異質の世界に通じる存在を意味していたはずで、幼子や船の名前に「xx丸」とつけられるのもそれらが境界線上を行き来するような立場にあるから、というのと同じく、猫も昔からそのようなありがたい動物とみなされていたのでしょう。「たま」は「玉」であり「魂」であり「霊」であり「瑞」でもあるということです。

大事なものに、それを慈しむ名前をつけることで意思の疎通をはかろう、という気持が大事なのですね。

(A面へ)

<今日の一唱>
長谷川町子『サザエさん』

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