第1578回 梅花皮とバニロイド受容体

冷蔵庫開け確かめる缶ビール。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

わさびのツーンとした辛味、カラシのググッと来る辛味、大根おろしの(特に根っこの先の方の)ピリリとした辛味、ぜんぶ好きなのですが、これらは全てアリルイソチオシアネートという物質によるもので、つまり元は同じ辛味なのですね。言われてみれば似たような系統の味だなと思いますが、成分が同じだとは意外です。

ついでに言えば、辛味というのは味覚ではなく、痛覚だそうで、これもちょっと驚愕です。味覚とは舌の味蕾で感知する甘味塩味酸味苦味旨味のことであって、辛さを感じるのは別の神経系だそうです。

別々に認識していたものが実は同じ根を持っている。一方、同じ系列のものだと思っていたものが別のものである。こういうことはまだまだたくさんあるのでしょう。一つでも解明していきたいものです。

そういえば藤子不二雄A氏の『オヤジ坊太郎』は一人の男が子供でもあり大人にもなりその中身は全くの別人に見えるというとんでもない設定でした。同じものと違うものは背中合わせということでしょうか。

(A面へ)

<今日の一唱>
藤子不二雄A『オヤジ坊太郎』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA