第1365回 グラウトとアーチ高率
正座をしてオナラをせぬこと(藤子・F・不二雄『考える足』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
日頃から3つのカメラとか5つのカメラとかフラットな視点を持とうなどと言っておりますが、どんなに高性能なカメラを用意しても、どんなに鋭い視点を持っても、見落としてしまうものがあります。
それは自分が立っている地点です。つまり、立っている自分の足の下、座っている己の尻の下です。靴底と地面の狭間、臀部と椅子の隙間です。
下手をすればそんな場所があることすら気がつかないかもしれない盲点中の盲点かもしれません。灯台下暗し、ならぬ、灯台底見えず、とでも申しましょうか。
でもそれを見る方法は簡単です。それは移動すること。一歩足を動かす、別の椅子に座り直す。その時に、自分が立っていた場所、座っていた場所を振り返ること。
簡単なのに、つい忘れてしまうのです。
<今日の一唱>
藤子・F・不二雄『考える足』