第62回　だろう運転と乾坤一擲

もう三日も飲んでいるのであって、実になんというかやれんですよ。ホント。こんにちは、大島雅己です。

ITは必要不可欠だとか、これからはIoTだとかAIに乗り遅れるなとか、いろいろ言われておりますが、具体的に何をどうすればいいのかよくわからない、という人も結構いらっしゃるのではないかと思います。特に中小企業の社長さんや、その社長さんからITを任されたシステム担当のかた、などなど。

例えば、まだ何もITを導入しておらず、これから自社のWEBサイトでも作って集客しようか、と考えている。あるいは、すでにサイトを持っているのだがこれをもっと強力なものに改良した方がよいのだろうか、と最近気にしている。そんなお悩みがありますでしょうか？

こういう場合は、IT＝道具だと割り切ってとりあえずいろいろ試してみるか、本腰を入れて綿密に戦略を立てるか、どちらかを進めることになるのかなと思います。
目的がそこまで明確に決まっているわけではないけど何か気になるというレベルであれば前者のやりかたで、これはと思ったものはどんどん試してみて、よければ採用する（時間とお金が多少自由に使える立場でないと難しいかもしれませんが）。
そうではなく、深刻にITをビジネス戦略として考える必要があるのであれば、業務分析から始まって、ニーズシーズ分析やら何やらという、本格的な検討が必要になるでしょう（が、そこまでやるのであればすでに社内にちゃんとした情報システム部門がありますよね）。「まずやってみる」か、「じっくり考えるべし」か。実験にカネを使うか、検討に手間をかけるか。

筒井康隆氏「富豪刑事」では富豪の主人公が大金を使って実験的捜査を行い、それまでの「地道な捜査」という王道を覆しますが、現実にはそんな人はいないでしょうね…。

＜今日の本歌＞
町田康「くっすん大黒」

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