第535回 ジャングルブックと手段目標分析
ひとり酒場で書くブログは 別れ台詞の味がする 書いて棄てたい面影が 書けばブログにまた浮かぶ。こんにちは、大島雅己です。
創作においては「何を創るか」も「どう創るか」も両方とも大事です。それ以前に「何のために創るか」も当然重要だし、「いつ創るか」「どこで創るか」「誰と創るか」も、結局すべてが肝心なのですが、実際に創る工程に入ったら、そのプロセスを進めるのに欠かせないのは「どう創るか」だと思います。具体的な手法です。
音楽であれば奏法です。どんな雰囲気で演奏するか。どんなアレンジにするか。どんな楽器を使うか。
落語であれば芸風です。どんなキャラクターで演じるか。どこを強調するか。どこを脚色するか。どんなサゲにするか。
料理であれば調理法です。食材はどこから調達するか。味付けに何を使うか。分量をどうするか。
創作者がこのHOWを明確に決めなければ、他の要素がいくら決まっていても、ものづくりは進まずに座礁するでしょう。
IT現場でも同様でして、ゴールも納期も予算も体制も全部決まっているのに、そのやり方が全く決まっていなければプロジェクトは動きようがありません。細かいことは後で決めればいいと高を括っていると、がっちり決まったスケジュールの前でフリーズしてしまうことになりかねません。リーダーはできるだけ早いうちからHOWを意識したいものです。
<今日の本歌>
美空ひばり『悲しい酒』