第16回 酵母とレガシー

読者の皆様、貴方がいなければ私は無意味です。こんにちは、大島雅己です。

酒が好きでして、体調が許す限りほぼ毎晩飲みます。主に、ビールと日本酒をこよなく愛します。
黄金色に輝くビールの泡には無限のロマンを感じ、のどを通る時のあの賑わいによって夢は原野を駆け巡る心地を覚えます。
そして日本酒の幽玄で奥深い味わいは、絢爛豪華で風光明媚な、オリゼーとの華麗なるダンスを思わせてくれます。
特に「無濾過生原酒」に目がなく、ピチピチした、若くやんちゃな、強力な生命力にあふれている様子がたまらないのです。あまり好きすぎて「無濾過生原酒」をペンネームにしようかと思ったぐらいです。
時々、酒蔵に見学に行くこともあり、いつか機会があれば酒造りを体験したいというのが将来の夢です。

といいながら、楽しいだけで済めばこんないいものはありません。が…
当然、酒での失敗談は枚挙にいとまがありません。
二日酔いで体調が悪いぐらいならまだよいですが、ブラックアウトすると厄介なことになります。モノをなくす、迷子になる、怪我をする。最悪なのは他人に迷惑をかけてしまうケース。これまで何度かやらかしており、思い出すたびに自己嫌悪の渦に陥落します。本当にすみませんでした。

つまり酒は自分にとって大いなる喜びを与えてくれる大事なものでありながら、一方では命に関るような毒にもなるわけで、本当に気をつけてつきあっていかなければいけない、ということを日々言い聞かせながらグラスを手にするのです。

全くもって同じことがITにも言えるのであります。
システムはビジネスを大いに推進してくれる強力な武器になりえますが、作り方、使い方を間違うと大変なことになりかねません。
失敗だ、と気づいてすぐに捨てられるようなシステムであればよいですが、業務にガッツリ入り込んでしまって簡単に捨てられなかったり、捨てるのに多大なコストがかかるので泣く泣く使い続けてしまう事例が少なくないのです。
酒は飲んでも飲まれるな、というのと同じく、システムは使っても使われるな、という感じでしょうか。

<今日の本歌>
ゲーテ「作者」

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