第235回 蘇東坡とフランクリン協会

すみませんそこの黒糸だか紺糸だか知りませんがあの黒い色の刀柄に南蛮鉄の鍔が付いたブログは誠によさそうな品ですね、ちょっとお見せ。こんにちは、大島雅己です。

安物買いの銭失い、といいますが、銭どころか時間まで奪われてしまうこともしばしばで、そうなると安物を買ってもいいことは一つもありませんね。安くても質が格段によければまだしも、たいていの場合は質が低いから安いはずで、かつそれで銭を失って時間もかかってしまったら、品質コスト時間の全てにおいて損しているわけですからね。

そもそも時間とお金とどちらが重要かというと間違いなく時間なのですが、普段そのことをついつい忘れがちです。だから遠回りして安売りセールに出かけて時間をかけて質の悪いものを買うなんて私には考えられないことです。あるいは満員電車で身動きが取れず窮屈な思いのまま長時間ゆられるのも相当な地獄です。

かといって、どんな時でも時間が最優先だと決めつけるのも乱暴です。時には予算が大事なこともあるでしょうし、何がなんでも品質を確保しなければならない時もあります。だから何をするにあたっても、品質とコストと時間の三本柱をかならず秤にかけてバランスを見て、どこに重きを置くべきかを決めておき、その上で、今はどの選択肢にするとよいのか、を見極めるようにしたいものです。

芸術の世界では品質が最重要だと思いますが、かといって、値段が100万円するCDなど余程のことがない限り売れないでしょうし、見るのに1カ月かかる美術館にはなかなか行く気になれません。優先順位は決まっても、それぞれの要素をどこで落着させるかは、これはこれで大事なことですね。

<今日の本歌>
三遊亭円朝「牡丹灯籠」

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