第232回 白居易とアプリオリ

数学や化学などを勉強したあとでこのブログにとりかかると、さっぱり、つかみどころが無くて、何だか頼りない所業のような気がするかもしれませんね。こんにちは、大島雅己です。

何かを手掛けていて、もしマズいことが起きたとしたら、そのマズいことは、ほとんどの場合、人の問題でしょう。人手が足りなくなったとか、仲間と気まずくなったとか。あるいは、機械が壊れたとか、ツールが使えなくなったという、モノの問題かもしれませんね。そうでないとすると、やはり資金不足や予想外の出費、つまりカネの問題でしょうか。はたまたそうでなく、納期が早まったとか、〆切に間に合わないという、時間の問題ではないでしょうか?

プロジェクトを進めていて問題になるのは、たいていの場合はこのような、ヒトやモノの問題、カネの問題、時間の問題のどれかに当たるのではないかと思います。品質、コスト、納期ですね。QCDです。なので、この三種類に関して、あらかじめどれを大事にするか、順番を決めておくと、いざという時にあたふたせずに済むことが多いのです。
「品質を最重要とするので、もしもの場合は納期を伸ばす。それでもダメなら予算を追加する」
「予算の厳守が第一なので、いざとなったら品質を下げる。どうしてもの場合は人を増やす」
「スピードが命なので、何かあったら要員を追加してでもやりきる。最悪の場合は金の追加も辞さない」
という具合です。

芸術家が作品を作る場合のQCDの順はどうでしょうね。出来栄えが大事か。金の問題か。期限に間に合わせるか。場合によりけりだとは思いますが、やはり芸術は質が命かもしれませんね。

<今日の本歌>
小西甚一「古文研究法」

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