第171回 非合理信念とグインサーガ

幾時代かがありまして、今夜此処での一とブログ、咽喉が鳴ります牡蠣殻と、ゆあーんゆよーんゆやゆよん。こんにちは、大島雅己です。

どうも我々というものは、ものを作ったり何かコトを起こそうという時、「どうせやるならいいものを」と思いがちです。これはこれで全く賛同するのですが、そこに頭が固まると諸悪の根源となってしまうかもしれません。
100%でなければならない、いや、120%を目指したい、いや、200%にできるかもしれない、と、この達成率がとどまるところを知らず上昇するとゴールはぼやけていくでしょう。

ですのでITシステムを開発する時は、ゴールとなるシステム像と、そこに向かう登り方を最初にバシッと決めておくとあとが楽です。小さく産んで大きく育てる、とよく言われますが、まずは必要最低限の機能で動かしてみて、状況を見ながら発展させていく。60点ぐらいの状態でデビューさせて、少しずつ成長させていく。場合によっては途中で方向転換もあり。確実に行けると判断できたら満を持して100点まで進む。
業務の都合上そうは言ってられないケースもあるでしょうが、本来はそのようなアプローチが理想だと思っています。

とはいえ最初のインパクトで勝負しなければならない場合は難しいですね。芸術作品もそうかもしれません。60点版を出しておいて、だんだんレベルアップしていくというやりかたができるかどうか。時を重ねるごとに進化していく作品はあるでしょうが、最初から不完全を前提に発表する例というのは…。

<今日の本歌>
中原中也「サーカス」

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