第137回 交差弾力性とガロ系

そのフェンスにぼくは顔を押しつけていました。風が暖かくなると、フェンスにしがみついたまま、自分がどこの誰だかも忘れて、理想のブロガーを夢見たものでした。こんにちは、大島雅己です。

PPMといえばピーター・ポール&マリーであり、百万分率であり、分間印刷枚数でもあり、他にもいろいろありますが、ビジネス分野ではご存じプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントということで、これをバンド戦略に応用するとどうなるか。

(A)得意分野であり、流行っている《花形》
世間で流行っていて需要もあり、自分達も得意な音楽であれば今後もますます力を入れていき、バンドのステイタスを向上させマーケットをさらに拡大し、収益に結び付けたいものです。あまり気が進まなくても得意分野なのだから我慢して続けるか。

(B)得意分野であり、ライバルがいない《金のなる木》
需要さえあればすぐに売れるので、最も収益が見込める。ライバルが出てこないうちにガンガン稼いで他にまわす。誰も目をつけていないニッチな音楽ジャンルの曲を一生懸命追求しよう。需要があれば、だが…。

(C)不得意分野だが、流行っている《問題児》
世間に便乗すれば売れるのに、いかんせん得意分野でない。がんばって精進して何とか時流に乗りたいところ。嫌いなジャンルの音楽でもそこはビジネスと思って辛抱か。

(D)不得意分野で、流行ってもいない《負け犬》
得意でもないし、誰もやってないし聴かないのだから、やる意味はありません。さっさとやめるべきなのだけど、それでも好きでやりたいのなら、趣味だと割り切るしかないか…。

結局この分類方法だと「自分達がやりたいかどうか」「需要があるかどうか」という観点が反映されていない。その軸も含めて、16象限のポートフォリオにしてはどうか?

<今日の本歌>
レイ・ブラッドベリ「ウは宇宙船のウ」

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