第63回 核酸とブルース・パーティントン

一人でも理解してくれるかたがいたら歓喜します! そうでなければ、泣く泣く立ち去ります…。こんにちは、大島雅己です。

IT現場に付き物なのがプログラムですが、プログラムには基本的に設計書があります。設計書を元にして、プログラムが作られます。設計書を見れば、そのプログラムの目的、役割、構造、仕様がわかるようになっています。
もしそのシステムに何か改良を加えることになった場合は、まず設計書を見て、どこをどう直せばよいかを調べ、そうしてプログラムを直したあとは設計書も書き直します。

ごくごく当たり前の単純な話なのですが、実際の現場ではこのようにすんなり行かないこともままあります。
たとえば、作成期間を短縮するために設計書を簡略化する、あるいは書かずに済ますケース。設計書が厳密なものでなくてもプログラムを書くことは可能ですし、慣れたプログラマーであれば却ってその方がやりやすいということもあるかもしれません。
また、あとからプログラムを修正する際に、設計書の方を直し忘れるケース。修正が頻繁にあるような場合はつい設計書を放置してしまうこともあるでしょう。
そして、昔作られたプログラムを引き継いで担当する場合は、そもそも設計書がどこにあるかわからない、ということもあるかもしれません(私はありました)。こうなるともはや、それ以後は設計書のないまま人力で品質を担保し続けるか、あるいはプログラムを解読して設計書をあらためて作り直すか(そういうことを自動でやるツールもありますが)という、いまいちな状況になります。

かといって、設計書を厳密に管理し続けるにはそこそこ労力が必要です。ちょっとした小規模なサイト等であれば、設計書のためにパワーを割くのは現実的でないかもしれません。えてして、設計書の管理とは悩ましいものです。

アートの世界ではどうでしょうか。
音楽であれば、設計書にあたるものは楽譜ということになりますかね。その曲を演奏する人にとっては、楽譜がないと不便でしょうし(耳で聞けば演奏できてしまうような、楽譜不要な人もいますが)、曲の中身を人に伝えるのに、実際に演奏を聴かなくても楽譜があればある程度の情報を伝えられますから、やはり設計書に似ています。
映画や芝居であれば脚本、台本が相当しますかね。
落語の場合は基本的に耳で覚えるものだと思いますが、文字に起こしたもので古典を覚えることもあると思いますので、ある意味設計書と言えるかもしれません。
文学の場合は? あらすじを書いたものが設計書に相当するのか。
漫画の場合は? ネームが設計書に該当するか?
ちょっと微妙ですね。
書画、骨董などになるともっと難しそうです。

すみません、何の考察なのかよくわからなくなってきました。

<今日の本歌>
ベートーベン「歓喜の歌」

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