第711回 ディンキン図形と二毛菌門

われのゆめは よあけのあのいろ われのぶろぐは ぎやわろつぎやわろつぎやわろろろろりつ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

物事を考へる方法として、抽象化と具体化といふのがありますね。どちらも大事だと思ふわけですが、前者は「結局どういふことなのか」を一言で述べること、後者は「例へばどういふことなのか」を詳しく挙げることで、これを往復しながら物事の絵を描ければかなり正確に全体を掴めるし、その内容を展開させて他に応用もできるやうになるはずです。

物語の多くは「主人公が旅に出て冒険をし、不を解決して帰還する」といふ骨子で成り立つてゐますし、ジャズの演奏スタイルは「イントロ、テーマ、ソロ回し、帰りテーマ」のやうな展開が汎用的です。

IT現場で言へば、どんなシステムでも結局は一つのハコでありそこに外界との情報の出入りがあるといふ模式図で表せます。それがいくつか重なつたり繋がつたりして大きな構造体を作つてゐるわけで、生命体も、社会組織も、電気器具も、世の中のおよそあらゆるものに共通した図式です。なにも特別なものではなく、自分達と同じ仕組みで成り立つてゐるのです。

<今日の本歌>
草野心平『誕生祭』

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