第610回 ビヘイビア駆動開発と山登り法

じつのところ、もしもドーヴァー退役少佐がトーントンの競馬場でうっかりブログを書かなかったら、そもそもジムがサースグッド高校にくるはずもなかった。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

ものを創る時に将来起こる課題を予測できたらどんなにすばらしいでしょう。初めからその課題をつぶして行けばよいのですから。ピアノの習得も、落語の発表会も、絵画の鍛錬も、スムーズに進められるでしょうか。

IT現場ではどうでしょう。ちょうどいま新規サイト構築のお手伝いをしており、ようやく仕様がまとまりそうな時期になりました。しかし……そうスマートに収束するものではありません。あれを忘れていた、これを追加したい、と、要件の揺り戻しが起こります。

人が考えることなので、いくら気をつけていても完全には防げないでしょう。であれば、起きた時にどうするかを考えておいた方がよい。通常は、予算と納期を決めておき、それを超えたら優先順で落としていく方法です。

でもなあ、優先順といったって、あれもこれも両方大事、AをやめたらBが困る、甲を立てれば乙が落ちる、仕方ない、カネを積むから何とかして下さい。そうなると設計をやり直して体制を組み直して、納期が半年延びます。という会話があり話は炎上するのです。最初からそこまで見越せていることは滅多にありません。

<今日の本歌>
ジョン・ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』村上博基訳

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